●試験研究の重点目標について
森林の各種公益的機能の持続的発揮と再生産可能な資源である木材の利用促進を図り、環境と調和した林業・木材産業の振興を目指し、次の6つを重点目標として研究に取り組んでいます。
(1)多雪地帯における森林の公益的機能の解明
T ナラ類の集団枯損防除法の開発
U 森林の二酸化炭素吸収、排出量等を計測、調査
(2)森林の多様な機能に着目した育成管理の推進
T カワイダニスギ林における冠雪害の危険度判定法を開発
U 無花粉スギ「はるよこい」の、早期大量増殖方法の開発
(3)中山間地域における特用林産物生産の推進
ギョウジャニンニクの促成栽培、養苗期間短縮技術の開発
(4)県産材・北洋材の品質保証と高機能製品への利用推進
T 高機能県産スギ内装材実用化技術の開発
U 北洋材の高耐久処理外装材の開発
(5)富山の気候・風土に適した木造建築物の開発
耐震木質建築物の設計法、施工技術の開発
(6)木質資源循環利用の推進
T 木材の液化による生分解性断熱パネルの開発
U 建築廃材リサイクル技術の開発